*岩屋リポーター・TAK
成人の日12日は朝から快晴快風の素晴らしい天気と風に恵まれましてた♪
私がヒマラヤを飛んでちょうど二十年、その年に生まれた方々が二十歳。パラグライダーが誕生してもうすぐ二十歳?になろうとしています。草創期には想像も出来ないくらいの最近のパラグライダー進化です。
お正月明け、年末年始と休みなくレッスンをしてきたので5,6,7日は正月休みをとって家族スキーに島根県瑞穂スキー場に出かけた。私の甥っ子がスキースクールの校長をしているので毎年行く。ここのスキー場は師匠、三浦雄一郎さんがアドバイスしたこともあり規模と設備は日本で指折りの一つと言っても過言でなく、雪国からの視察が後を絶たない。
オーナーの新田さんは青山学院でスキーをして感覚も都会的で洗練されてる。来月2日に三浦先生が来るので久々にいっしょに滑れる。エベレストスキーをした時は先生37歳、TAK24歳だった。その頃、先生が70歳で山頂に立つとは夢にも思わなかった。久々、いっしょに滑れるので今からワクワク。
1月9日、日本上空には高気圧の目玉が二つ並んだ気圧配置となり朝から快晴となった。連休前日なので人は岩屋の空は空いていた。北海道帯広白樺高校スケート部出身の清水誠君はこの日AERON,白黒モノトーンカラーの翼でLanding上空高度200mから+4m/sのサーマルをゲットして1260mまで1000m獲得の飛びが出来た。ブルースカイに白黒のカラーがすっきりと綺麗。岩屋山頂まで戻り左谷周りを周回、町の裏山にある愛宕神社からは折から恵比寿祭りの賑やかな音楽が流れなんとも長閑な田舎の空にパラが飛ぶ。音楽は全部が演歌、ぴんから兄弟の曲にマッチして?又もや上昇。この時期の岩屋はサーマルタイムに北風になると南サーマル風とぶつかるゾーンが上昇するようだ。
10日、連休初日はまだ今年の飛び初めをしてない方々が来た。山頂は南西風で飛べないので八合目にある岩屋観音に初詣に下った。ここの観音様は文化財に指定されてる見事な仏像だが一度盗難に遭ったが大阪で見つかり戻ってきた。今は檻の中に鎮座している。今度、盗んだらぶつぞ〜。今年もパラも飛ばし親父ギャグも飛ばす。地球温暖化に歯止めをかける為にも世界中の親父さん達はギャグを飛ばして寒い風を吹かし気温を下げましょう!
山頂から歩いて岩屋観音、佐治神社と初詣した若い連中が戻ってきたらららら…ご利益ありで南西風が北西に変化した。すぐに用意して山頂に上がった。すでに飛んでるパラは少し風が強く前に出にくい。風が弱くなるのを待ってる間にダミーフライト。きつい上昇気流の中でローリングとスパイラルで上昇、下降を連続で繰り返すFREESTYLEな飛びは私が一番気に入ってる。身体からリズムがほとばしる感じで気分は年を忘れて空飛ぶロックンローラーだ♪
風が収まった感じなのでトップラン、若い連中が拍手でお出迎えで気分は最高。『あんな飛びがしたい!』と駆け寄って来る。『さぁ皆さん飛びましょう』とそれから日没まで北西風で二回のフライトが出来、5時のサイレンとともに初フライトの方も飛べるコンデションまでになった。
11日日曜日は朝から雪降り、TAKでは先月から月一回、正一郎レスパラ講習を開催して好評を得ている。この日も8:30〜13:00まで丹波少年自然の家プレイルームで行った。外は寒い雪降りでも室温24度で快適な練習環境。天井からぶら下げたロープに大きなスプリットバーを取り付けハーネスに座った空中ブランコ状態をスピンさせてレスパラを投げる。正一郎もアシスタントの清水誠も汗が噴出すサポートは大変な重労働。毎回15名限定で行っていて来月は7日に開催する。
空中ブランコが怖いと泣き出す女の子も二回、三回と練習してるうち逞しく?なった。レスパラのメカニズムが頭に整理され一人4回のシュート体験で安心してフライト♪
連休最後12日の成人の日はまるで春のサーマルシーズンを思わすコンデションとなった。アサレンで上がったら南テイクオフに素敵なアゲンストがシャンシャン橇の鈴のように調子良く入り9時に一番で出た正一郎のタンデムは真っ青な空に吸い込まれる様に上昇幸先の良いスタートとなった。03白馬日本選手権優勝の扇澤プロも登場し一層華やかな岩屋の空となった。
この日一番の飛びをしたのが昨年3月プレPWC筑波でただ一人ゴールした吉川正雄さん。安全山→五台山→着陸場の周回コースを鮮やかに決めてゴール。今年も絶好調の兆し。この日は100名近い方々が岩屋を訪れ、雪で飛べない北陸からもフライトに来ていた。あちらこちらにカラフルなガグルが出来て青空にパラグライダーのモーメントを見てる感じでした。
夜は1000本フライトをした隣町加美町の金川さんのお祝いをして翌日はチョット二日酔い?連休疲れで転寝をしていたら時ならぬ冬の稲妻に起こされ外は吹雪。昨日の春のような陽気とは打って変わって厳しい冬に逆戻り。