「初フライトレポート」 BY 白浜さん (04/05/02)


 昔、ナビオの観覧車に乗って一番上に到達した時、席を移動しようとしたら足が竦んでしま い、 「しかっりしてよ。」  と一緒に乗っていた女に言われたぐらい高い所が苦手な私がパラグライダーを始めたのが 昨年の秋のことでした。

 それから、タンデムでテイクオフに立つ度に「もうやめよう」と思いつつも、飛んでしまえば、こんな気持の好い事中々ないなぁーと思いながら、だらだらと続けてきました。

 当然、これだけ ビビリながら練習していれば、校長先生からソロフライトの許可が出るわけもなく、いつしか冬 を越えて春になり、ようやく校長先生からソロフライトの許可が出るようになったら、今度は気 紛れな春の風に邪魔されて延び延びになり、ようやく飛べたのがゴールデンウィーク真っ只中 の5月1日のことでした。

 しかし、この時もテイクオフに立つと、私の弱気の虫が這い出してきてキャンセルしようかなと思っていると、校長先生が「この高さやぞ、大丈夫か?」と聞いてきたので、「大丈夫で す!」と答え、この時飛ぶことを決心しました(高所恐怖症の私を飛ばす校長先生の方がもっ と一大決心だとは思いますが・・・、すいません)。

 例の如く、テイクオフでは、ビビッてあまり動 いていなかった私の足が、校長先生の「走れ、走れ」の合図とともにようやく加速し、なんとか 飛ぶことが出来ました。飛び出して直ぐは少し恐怖感があったけど、何とか不細工にもハー ネスに座ることができると、自分でも不思議な位恐怖感がなくなり、周りの風景を眺めたり、 「やぱっり、やめられません。」と少し雲に隠れた月を見ながら思ったりする余裕もできました。

 この後、長野先生の指示の下、右に左にターンを切っている内に、左にターンを切る度に左の ライザーがぶつかって邪魔をするので、変だなと思ってよく考えてみると、直進している時に自分の体が右に傾いていることに気付き、「ハーネスの調整ミス?」だったら好いけど、私の曲 がっている背骨が原因だったらこの先ずっと私のフライトは左のライザーに邪魔されるのかなと思っている内に、あっという間に、長野先生の「ターゲットに向かってターン切って、ランディ ング。」の声がトランシーバーから聞こえてきて、名残惜しい私の初フライトは終わってしまい ました。

 最後になりましたが、校長先生、長野先生、正一郎先生、スクール生の皆様大変ありがとう ございました。特に、いつまでたっても飛べない私に、行く度に朝から夕方まで付き合ってレッ スンをして頂いたノンちゃん、大変ありがとうございました。

−以上−


[ホームへ][クラブニュースへ]