「朝霧ツアーレポート」 BY いくちゃん (04/02/28,29)


パラを始めて半年・・・。こんな贅沢な思いをしていいのかしら?そんなこんなの朝霧ツアー。

朝霧に向けていざ出発!

 TAK応援団17名は6台の車に乗り合わせ、それぞれの地を出発!植村号が伊丹を出たのは金曜の夜10時。約6時間のドライブは、運転を交代しながらの長い道のりになるはず・・・ところが気がつけばサークルTAK(サークルK)。他の3人は運転したので「次は私だ!」と意気込んでいると、「もう着いたで」の一言。寝過ぎてゴメンナサイ・・・。そういえば見覚えのある車がそこにもここにも。

A.M7:00の受付開始までそこで仮眠をとりました。(朝霧の気温マイナス2度!)

2004 JPA パラグライダーカップ in 富士山 開幕!

 大きな道路を外れ、受付の場所に向かうと、そこにはただただ広いランディング場が。聞けば、ここ朝霧は3つのパラグライダースクールとハングとでテイクオフもランディングも場所が決まっているそうです。それにしても気にするものが何もない、安心快適なL.D場でした。

 天気は快晴、心地よい南風、コンディションは最高♪ 「ところで富士山は?」なんて思っていたら、受付のテントのうしろに朝日に輝く富士山が!! どこまでものびる山裾。他の山を寄せ付けない貫禄は、まさに王様。これこそニッポン!フジヤマ♪ まさかこれほどまでにすばらしいロケーションのエリアがあったとは!
 
 さて、選手の後を追いかけ、我々「お広げ隊」もテイクオフへ。これまた広い!おまけに富士山が正面に構える絶景の場所。高度差300メートルでランディング場も眼下によく見えます。

 競技の説明が終わると、いよいよゲートオープン!同時に3機が悠々と広げられるので、あっという間に全選手が飛び立っていきました。これで「お広げ隊」の任務は無事終了。見上げれば、青空に浮かぶ色とりどりのグライダーで作り出された幻想的な世界が広がる。いよいよ私たちの番だぁ!

 待っていました、この瞬間♪高鳴る胸を押さえつつ「待ってろよ、富士山!」ってな感じ。一番経験の少ない私はみんなを送り出してからのテイクオフ。入校して半年。初めてツアーに参加して、初めて観戦して、そして初めて他のエリアで飛ばしてもらう。

 「こんな贅沢、いいのかな?」と思いつつも、富士山を目の前に早く飛びたくて仕方がない。いよいよ長野さんのゴーサイン♪青空にとけ込んだ!あとは私と富士山の二人?の世界。夢のようなひとときでした。早くうまくなって、空の上にいつまでもいられるようになりたいって思うし、いろんなエリアを知りたいという思いが強くなりました。(まずは岩屋でランディング覚えなくっちゃね!道のりは長い・・・)

 結局2本目は風が強くなって飛べなかったけど、一本目の余韻に浸りきり、おまけに昼前には正ちゃんがトップでゴールしたという朗報も届いて、いいことづくしでした。いい気分のまま、いざ温泉へ。どこへいっても富士山がみえる。移動中の車の窓からも、宿からも、もちろん露天風呂からも。だけど見飽きないのが富士山の富士山たるゆえんなのでしょう。

ウエルカムパーティー

 ここは朝霧高原。酪農園がたくさんあって、夜は近くの「まかいの牧場」というところで食べ放題、飲み放題の立食パーティー。さすが酪農園。飲み放題には搾りたての牛乳が!ほかの食べ物もとってもおいしくて並べられたお皿から次々と食べ物がなくなっていく。

 ここで失敗談をひとつ・・・。パラ歴の浅い私にとっては、有名人といえばうちの校長・正ちゃん、扇澤さん、辻さん、川地さん、水沼さん、田中みゆきさんしかしらない。(パラワールドでよく見るって程度)それ以外の人は私にとっては皆同じ・・・。せっかく長野さんが長島さん?をわざわざ呼んで話をして下さっているというのに、私は牛乳のおかわりがしたくて話を聞きながらもソワソワ失礼な態度。知らないっていうのは怖いことだ!(長島さんの正体が分かってからは、みんな有名人に見えてきた・・・)
 
 さてさて、「セニョール、セニョリータ、アミーゴ!アミーゴ!」と陽気に現れたのは、われらがTAK校長!メキシカンのいでたちに場内騒然。「朝霧の夜〜♪」と上機嫌で一曲熱唱した。

「これが会長で大丈夫かJPA!?大丈夫です。JPAの未来は光っています!ピカッ」と脱いだ帽子の下にはハゲヅラが。校長はこのネタをずっと温めていたらしい。どうりで今朝の開会式の挨拶は真面目でシンプルだったわけだ。最高にクールでしたよ、校長!

雨の閉会式

 目が覚めると雨音が聞こえる。昨日はあれほどくっきり見えていた富士山が今日は見えない。潔く2日目の競技はキャンセル。近くの公民館で閉会式の運びとなりました。選手も合わせると総勢30名近いTAK軍団。自分もその一人と思うとうれしくなりました。

 選手全員がタスクをクリアし(メグリン、2回目にしておめでとう!)、U25(25歳以下)では佐藤兄弟の入賞、女子の部では高藤さんとせいちゃんが表彰台に上がり、総合では4位に吉川さん、そして優勝は正ちゃん!校長が会長を務めるJPAの初戦をこんなふうに飾れたことが本当にすばらしかったです。表彰式で校長から正ちゃんに賞状が渡される瞬間はとても感動的でした。(でも賞状を読み上げるとき正ちゃんは呼び捨て、2位には様、3位には殿をつけてたのには笑ってしまいましたが・・・。)

アディオス、朝霧

 ふたたび「まかいの牧場」へもどり、おみやげを物色。そのままウエルカムパーティーの会場だったレストランで早めのランチ。吉川さんの賞金を全て使い果たしてご馳走になりました。お腹もいっぱい、胸いっぱいでそれぞれの帰路についたのでした。

最後に・・・

 本当に参加できてしあわせなツアーでした。JPAとしての記念すべき第1戦ということもありますが、それ以上に私自身の夢が広がるツアーでした。正ちゃん、優勝おめでとうございます。メグリン、ぜひレポート書いて下さい!楽しみにしています。その他の選手のみなさんもお疲れさまでした。そして、校長、長野さん、のんちゃん。私みたいなレベルのビギナーまで飛ばせていただいてありがとうございました。

 今は何もできない私だけど、いつか、いつの日か、「お広げ隊」のみんなでコンペ参戦しましょう!


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