初飛びレポート「師匠、わたしも飛べました!」 BY 岡本 晋介  (99/12/04)


 12月4日15:46、ランディングと同時にあの懐かしい声が、

「おめでとう、初フライト!」

 校長に無様な姿を撮られないように気遣いながら振り向くとそこにはあの笑顔がありました。
(キシモトさん、、、、、)

 私たち、もう終わりだと思っていたのよ。

 グリーンパークを離れて初フライトを待つ一ヶ月の間、顔をあわせることはあっても以前のようにはなしかけてもらえなくて、勝手にそう思い込んでしまっていました。
(ばかな私、、、、)

 しかも校長のカメラに向かってポーズをとる私を細い目でみながら私の機体をたたんでくれているではありませんか。
(し、師匠、そんな、もったいない、、、)

 キシモトさん、あなたの厳しくも優しい、そして楽しい指導のおかげで、私の初フライトは無事、感動のうちに終わりました。テイクオフを待つ間のショウイチロウ氏の「ジョーク」にも、そしてテイクオフにも、必要以上に緊張することなく当たれました。空を舞う12分間も冷静に指示に従うことができたばかりか、楽しむ余裕さえありました。ランディングは残念ながら風に正対できませんでしたが、冷静に対処できました。

 すべてキシモトさん、すべてあなたのおかげです。

 真夏のグリーンパーク、なかなか要領を得ない私に愛想をつかせることなくひとつひとつ技術とコツを教えてくれましたね。照りつける太陽の下、日射病直前の私の前に、いつもタフなあなたの姿はまぶしかったものです。しかも、炎天下、黒のジャージで。

 ほふく前進、突撃、援護射撃、アンブッシュ、狙撃、白兵戦、などの基本的なスキルはもちろんのこと、なかでも初フライトを充実したものにしてくれたのは「キシモト式イメージトレーニング」でした。

 もちろん、私のような未熟者にあのフラミンゴテイクオフ・ランディングは真似できません。それでも心の準備はとうのむかしにできていました。そして、初飛びのひとつひとつのステップで私は感動を隠せませんでした。

「はい、みぎぃぃぃ、ほ、で、ひだりぃぃぃ、ほ、ね。」
(こ、これか、これだったのか、、、、)

 あなたの声と姿が鮮やかに脳裏によみがえったのです。涙とも鼻水ともつかないものが私のヘルメットのインナーを濡らしました。

 師匠、いつの日かあなたの華麗さの半分でも真似できるようにがんばります。「空に舞う紫のフラミンゴ」、そんな風に私もなりたいのです。私はこれからおそらく数多くの壁にぶつかることでしょう。そんなときもあなたの、目からうろこの落ちる洞察あふれる指導があれば、乗り切っていけます。そして時々、グリーンパークのころのように励ましてください。

 本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくおねがいします。

ランディング ハイポーズ イラスト
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