スクール生の岡本さんの原稿が、朝日新聞の声に採用されました。本日、練習に来られ記事を見せていただき、とてもgoodなので、TAKクラブの皆様に紹介しておきます。
一人で空飛ぶ夢がかなった
歯科医師 岡本吉照(大阪府吹田市63才)
先日、一年余り前から練習していたパラグライダーで初めて単独フライトをしました。子供のころからの空を飛ぶ夢が実現できたのです。念願の鳥になれたのです。
体で覚えるスポーツは60歳くらいが限度かなと、半ばあきらめていたのですが、ふとしたきっかけで、やっぱりやるぞと決心し、スクールを探しました。幸い、技術、人柄とも申し分ない指導者に巡り合い、練習に通いました。
パラグライダーは本当に「自然」に遊んでもらうスポーツです。風が強すぎても駄目、風向きが悪くても駄目です。せっかく時間をかけて、遠くの練習場まで行っても、何もできない日もありました。でも、私が気に入っているのは、利用するのは風のエネルギーだけで、ガソリンも電気も使わない、自然に逆らわない、最も自然と仲良くしなければならないスポーツだからです。
今はまだ、離陸も着陸も親鳥にみてもらわなければならないヒナ鳥ですが、一つの夢が本当になると、その向こうにまた、夢が現れます。しっかり実力をつけて、うんと高い空を舞う「トンビ」になれる日を夢見ています。
朝日新聞 1999年6月3日 より