初単独飛行日誌
皆さまの御協力感謝致します。
戦後、昭和30年頃は経済発展途上と言っても、庶民は皆、非常に貧しい暮らしで、雨漏りのする間借り、お米、調味料も無く、お隣さんでチョットお借りしたりの生活の中、この地球上に舞い降りました。
物心が付く3歳頃から飛行機に興味が沸き、10歳の誕生日に始めて模型飛行機を買ってもらい、それからと言う物、空を飛ぶ夢をよく見るようになり、パイロットになる気満々!?
しかし、夢は夢で叶わず、そのまま数十年、気が付けば54歳を超えてしまった今日、「もう一度夢を見よう、もう時間が無い、今しか無い」と思い、「パラグライダーなら俺にも出来る」と思い決意する。
7・8年前、ラジコン飛行機を飛ばして楽しんでいると、どこからか浮遊物が飛んできた。
「あぁ〜あれ、蓑虫がぶら下がっているみたいやけどぉ、パラグライダーってやつぅ!」、なんかぶさいくに見えた。あまり興味が無いどころか「近くまで飛んでくるしぃ〜い、邪魔やしぃ〜っ」 と思っていた。
それから5・6年が経ち、模型飛行機だけではやっぱ物足りず「他力ではなく自力で空を飛びたい」の思いで、八尾飛行場へ行きパイロット養成コースの説明を聞きに行く・・・・が・・・・おぉおっとぉお〜!
免許取るまで桁違いに費用が掛かる、「無理!どない転んでもムリムリ!」
やっぱり超贅沢な遊びやなぁあ、諦めよおぉ・・・。
「あっ!そうやぁ、あのふわふわ浮いていたパラグライダーって簡単そうやし」、一度見に行く事にしよう!
近場で、無いかパソコンで、「検索 ? ポチ」
「経験と実績の有るパラグライダー」 「TAK パラグライダー」
「ふぅ〜む!?怪しくねぇえ〜?」
「ヒマラヤから・・・・・・・おぉおっ!!これかあぁ!!」
さっそく電話をすると、メッチャメチャ優しい声で、誘惑されてしまい、イチコロ!? 早速体験申し込んでしまった。
10月と言うのに気温35℃、うだる暑さ、グリーンパークで体験実技講習を早速受ける。
先輩方を見て、「おぉ〜おっ、あのパワー!すごい」、体験だけのつもりで行ったのに、底なし沼に引きずり込まれてしまい、その日のうちに入学。
一年生となってしまった。
雨の日はチョッとゆっくり学科講習、これもちょいとコワイ典子先生!でも真剣に「安全第一が基本」と言う事を丁寧に教えて頂き、本当!優しい典子先生で良かった、勉強嫌いで苦手な学科でしたが、無事試験も合格!
実技も回を重ねるうちに、だんだん「味噌もコツ骨も」解かり、自信が付いてきた。
(飛べるのは未だかのぉお、基本がすべて、我慢我慢、もうちょいや)と、自分に言い聞かせて、猛特訓。
2011年2月26日
快天に恵まれたが、山頂付近は風が強く不安定な一日の始まり。
朝一番のフライトはキャンセル、その為か?グリーンパークは満員御礼。
桜並木の方が風は穏やかで練習出来そうな感じなので、ミニパラによるリバース ライズアップの練習をする事に。 これも又、コツをつかむのに一苦労、結構難しい、凧揚げみたいでうまくコントロール出来れば、これもまた楽しく汗をかいて結構疲れました。
お昼、食事が終わり午後2時。
風はまだ強そうだが、上級者の方々数人が、岩屋山東からテイクオフ。
校長先生が『風はまだ良くないが、とりあえず登ってみよう、』 岩屋山へ GO!
絶好の天気!! でも風が・・・・。 (今日もダメかと脳裏を過る、「最近俺が来ると、風が吹く!」なんて言われる始末。まるで ウーヤーター =3 )。
山頂に到着。
南テイクオフは8時方向(左後方)からのフォロー、西には良い感じで入りだしたので、校長先生から「もうすぐ南に入るからそのまま南で待て」と無線が入いり、そうこうしているうちに、約1時間を過ぎた頃、南テイクオフにそよ風が・・・!!
絶妙にアゲンスト!!イケる!!一気に慌ただしくなり、1人2人と・・・、順次スムーズにテイクオフしていく。
長野先生が「次・行こか!」、やっとこの時が来た、各部フライト前チェックを行い、落ち着いて行動する様に自分に言い聞かせ、ラインチェック、一箇所が、くくれてしまっていた。
長野先生に、「ここで、こう言う状態ではダメ」と、ダメ出し(常にラインを整えて収納する事、反省)
スタンディング、長野先生が、「チョッと風が左気味なんで、チョッと右に立とぉ、このくらい、そぉそぉお」。
「落ち着いて行こおぉ、はじめゆっくり、ライザーをグイッと・・・、離して、押さえて、走って」さあ走ろうと、2・3歩ぐらい出た所で、簡単に「ふわり」と浮いてしまった。
おぉお〜!単独飛行!ソロフライトの瞬間!
風は穏やかで、非常に安定している。
そのまま直進し、ノーマルコースの尾根目指し左旋回の指示が入り、ゆっくり左に体重を移動(シミュレターのお蔭で、感覚が良く伝わってくる)いい感じでバンクし、思い通りに旋回してくれる。
立て直して尾根上を直進、ブレイクコードのテンションは軽く、よく浮いてあまり沈下はしないが、肩の高さをそのまま維持する。 |