朝一番は同じ練習生の桑原さんと岩屋山に登り皆さんのテイクオフの段取りやテイクオフ時に注意されることを見学させてもらった。
実際、ソロフライトをするとなればいろいろ見方も変わる。
テイクオフ後のトグルの戻し方からハーネスへ座るタイミング、あまり考えていなかったグライダーザックのハーネスへの収納方法など、この見学をしなかったらずいぶん戸惑っていただろう。
この後、スクールに戻ってなかなか座り込みがスムーズにゆかないハーネスを調整してもらう。
ノンちゃん先生がベルトをいろいろ調整すると何の苦労もなくあっという間に座ることが出来るようになった。
さすが先生、これで気にかかっていたことが解決した。
それからグリーンパークでテイクオフの練習を3〜4本、幸い風もそこそこで失敗することもなく少し自信を回復する。
午後はランディング場に行き周辺の地形と場周アプローチのイメージをノンちゃん先生から説明を受け再確認、ただし最初は無線の指示通り操作すればいいですとのこと。
これですっかり準備はできた。
3時半ごろ、岩屋山に登りプレフライトチェック。
教わった通り無線とトランシーバーのスイッチを入れたらうるさいので聞きやすい音量に絞った。
ノンちゃん先生がチェックして「風切り音が大きいので音量を上げます。」と無線のボリュームを上げた。
「だいぶ音がでかいなあ。」
いよいよスタート位置に立つと正一郎先生が再チェック。
黙ってボリュームをグイッと回された。
「ウッ・・・」
ランディング場でフライト中の機体に指示をする校長先生の声がガンガン頭の中を駆け回る。
しばらくして「よし、行こう。」の声でテイクオフ。
あっけなく飛んでいた。 |