パラグライダーの効能
1.心技体バランスのとれた大人のスポーツ
パラグライダーを始めるのに、マラソンランナーのような持久力、空手家のような筋力、野球選手のような瞬発力、(本当は少しずつ満遍に必要なのですが)はいりませんが、適度なモチベーション(意欲)が必要です。このモチベーションを維持すること、そしてパラグライダーを続けることにより、極めて有意義な効能が私たちに施(ほどこ)されるのです。(この辺りからは、常に校長が常々、語られている「おやじギャグ混じり」の熱弁を、私なりに咀嚼(そしゃく)したものです)
たとえば、体力(健康)、これまでタバコを日に40〜50本吸っていた方が、初フライトを契機に一切、やめた方がおられます。ダイエットされた方、酒の量を減らされた方、家族円満になった方、ジョギングを始められた方など、自信の健康に極めて気をつけるようになります。
次に技術(知識)、グライダーの操作だけではなく、風を読み取る力、航空力学、気象、様々な知識が必要です。ちなみに、深い知識が無くても、TAKでは、サポートがしっかりしているので飛ぶことができます。しかし、技術を深めれば深めるほど、楽しさは倍増していきますし、パイロットとしての自覚が出てきます。(奥が深い)
そして最後に、心身(精神)、スカイスポーツと向き合う心構えです。高さ30cmに設置してある、長さ10mの平均台を歩いて渡るのであれば、何も考えずに誰でも渡れるでしょう。しかし、その高さが30mになれば人間はいろんな事を考え出します。なんて事が本に書いてありました。パラグライダーも同様の心理が働きます。でわ、どの様に向き合っていくのか、向き合ってきたかと言うと、「自分が今、空に向かってテイクオフするんだ。・・」「さあ、これから、着地するぞ。」とイメージしながら地上(グリーンパークと言う芝生広場で)で練習を重ねます。地道な練習が近道であり、心を強くしていきます。
ちなみにTAKでは、開校以来約20年間、一人としての死者や重体者は出ていないとのことです。
これらの心技体がバランス良くかみ合って、適度なモチベーションが醸(かも)し出されます。そして、適度なモチベーションの維持こそが、体を健康にし、知識を探求する楽しみを与え、ストレスに負けない心を育(はぐく)んでくれるのです。 |