兵庫、大阪、関西圏でパラグライダーをするなら、TAKパラグライダースクールへ!
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「初フライトしました^^」 ゴトーさん

「気持ち良いやろうな〜。でも恐いかな。高所恐怖症やし」

「飛んでいる人ってかっこいいな〜。羨ましいな〜」

・・・妻との車の中での会話です。
私たち夫婦は、ドライブが好きなのでよく温泉を絡めたドライブに行っています。この青垣を通る時に度々、パラグライダーで飛んでいるのを見つけいつも交わす言葉でした。

学生の頃から空に興味があり、ハングライダー、パラグライダーといろいろ調べてはいたのですが、「自分はできないな〜」という思いで諦めていました。しかし、いつかは空を飛びたいと思い続けて二十数年、2007年の春、また青垣を通るタイミングがあり、たまたまパラグライダーが飛んでいるのを見ました。
もう、我慢出来ません。子供が社会人になり手を離れた事もあり、早速、インターネットで情報を集め、準備を行い、「母さん説得計画」を進めました。
心配事は、「歳なのでスクールの方で拒否されるのでは無いか」「こんな体形では、無理と言われるんじゃないか」ということでした。

6月のある雨の日、スクールに電話を入れ「スクールに入りたいのでお話を伺いに行っても良いですか?」と電話したところ「今日は雨なので誰も事務所にはいません。ごめんなさい。」とゆかさんの優しい回答。でも、もう気持ちは「スクールに入る」という事が先行しており場所だけでも見ておきたいという思いで2時間かけて事務所に行ってしまいました。事務所に行くとやはり誰もいません(・・しかし、校長先生がおられたみたい)。
次の土曜日、早速、スクールに入校する手続きを済ませました。この時、ノンちゃんからは「大丈夫ですよ。歳を気にしなくても・・。パラグライダーは体が大きくても大丈夫。」と回答を頂き、年甲斐も無くウキウキと講習場を走り回る事となりました(体験とかタンデムも行わず、即入校してしまいました)。

あれから、土曜日は毎週、TAKに来ており、もう生活の一部になりつつあります。

今年の夏も暑かった・・。
仕事とは言え、毎日講習場を走り回るノンちゃん、正一郎さんを見ながら「生徒がへばっちゃいかんな」とがんばりました。でも、一生懸命やるのですが、どうしても腕の操作が上手く出来ないんです。
頭では分かっているつもりなんですが。それを校長先生、正一郎さん、ノンちゃん、長野さん、諸先輩の方々に教えていただきました(本当にありがとうございました。TAKの先輩はすばらしい人達です。暑いのに実際にやって見せてくれたり、一緒に走ってくれたりして汗だくで教えてくれました)。
この時は一人で飛ぶのはもう無理かなと思っていました。
8月後半に校長先生から「9月中には飛びましょうか」と言われ、「いよいよだ。何十年ぶりにウズウズするこの気持ちは何だろう」ととても嬉しく思っていました。

妻に「そろそろ、山から飛べるんや」というと「えっ。父さんはずっと坂を走るだけじゃないの。本当に飛ぶの?」と真剣に言われ、「こいつ、最初から父さんが本当に飛ぶとは思っていなかったんや」と心の中で呟いてしまいました。

しかし、喜んでいたのも束の間、左足を故障し、思うように走れなくなってしまいました。3週間後に「もう完治しただろう」と練習を開始したとたん再度同じ故障が発生。やはり、歳なのでしょうか。若い頃と同じような回復力が無かったのです。もう、この時には、焦る気持ちが先行し「早く飛びたい」という事しか考えていませんでした。

しかし、辛抱・・・。2ヶ月間は皆さんのお手伝い、シミュレータによる練習に徹する事に決めました。
でも、岩屋山のTakeoffに上がるだけでも気持ちが良いです。先輩諸氏が、どの様に準備を行い、どんな手順でTakeoffをするのかを必死で見学させていただきました。・・でも、気持ちは焦ります。

そろそろっと、講習場で練習を開始した2週間目に校長先生より
「明日は天気が良いので飛びましょう」とついに天の声がかかりました。ハーネスに座れるかな〜が一番の不安でした。

しかし、これが・・。

いよいよ当日です。ノンちゃんにレスキューパラ、山沈セットをセットしていただき、その横で正一郎さん、佐野さんがハーネスの座り方を再度教えてくれました。

でも、まだ座る事が心配でした。

南Takeoffに立ち、準備を行い、ハーネスに座り易いように足をきつく締めました(これが間違い)。
準備の時には緊張していましたがハーネスにグライダーを付けるともう講習場での練習と同じと思い込み、緊張はそれ程ありませんでした。
考える事は・・「Takeoff後、5秒位して座る事。座る事。すぐ座っちゃいかん。注意!」でした。

正一郎さんが「さっ。行こう」という声でいつも通りの立ち上げ開始。上手く上がった。

「抑えて。走れ!」・・「まだ、座っちゃダメ。」「こらこら・・」

あれっ。座るつもりは無いのに座ってしまった。・・また立とうかな・・あれっ 立てない。
足をきつく締めた為、座り易くはなったんだけど立てない・・。どうしよう。

  Takeoff後は、このままで良いのかな〜。

  無線が聞こえる。「左・・・右・・・目標を見て」。

無線は、まるでタンデムをしているかのように指示をくれる。
正一郎さんは何でこんなに遠いのに手の動きまで見えるの?
すごいな〜さすが、スタッフの皆さんはプロやな〜。

私は、ラジコンみたい(受信機?)。でもとっても気持ちが良い。
やっぱり、「気持ち良いやろうな〜」と最初に思ったとおりだ。
校長先生からの無線が入る「ダウンに入って」・・「ベースに入って」・・「はい。ファイナルです。立って」・・
えっ。もう、Landingだ。「はい。立って」・・・そうだ、立てないんだ。どうしよう。
こうなるともう必死で立つ事だけを気にするのですが、立てない、ハーネスから尻が出ない。
「Landingでバタバタしない」・・。あっ、怒られた。どうしよう・・
目標よりショート気味ではあったが無事何とかLanding。

校長先生を初め、既にLandingしていた皆さんから祝福の言葉がかかる。うれしい。
先生、先輩、同期の方々、・・すばらしい方ばかりだ、このスクールに入ってよかった。

自分が飛べる事への感謝(家族への感謝)、関係していただいた先生、先輩、同期の方々への感謝を忘れず、これからもTAKスクール生としてステップアップしていきたいと思います。

時には愉快に、時には厳しく指導してくれた 校長先生、正一郎さん、長野さん、佐野さん、
時には優しく、時には優しい口調でも厳しく指導してくれた ノンちゃん、ゆかさん、諸先輩の方々、同期の方々ありがとうございました。これからも07隊としてがんばって行きますので、いろいろお手数をかけて申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

07隊 後藤邦彦  

P.S.:初飛当日自宅に帰って即、「ぶら下がり健康器」を買ってきました。ショップでもシミュレーションを行いますがまずは自宅特訓です。ハーネス、体重を考慮した「ぶら下がり健康器」に、早速ハーネスをセットし、「尻を抜く」練習を開始しました(これ結構いけます)。ハーネスの調整でもの凄く変わります。

今度こそ、ファイナルですぽっと立ちます。



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