時は梅雨。幾日も雨・雨・雨。それならば、さっさと学科講習を済ませておこう。気象学、航空力学は興味があるし無学の自分にとっては新鮮な学びだ。 そして夏を迎え、グリーンパークで猛暑の中、羽ばたき練習(立上げ訓練)、ラインチェック、絡みのはずし方、立ち上げて走り駆け降りる、そしてまた登るの繰り返し、足はガクガク、汗はダクダク、心拍数もガンガン上昇。でも、このトレーニング基礎が肝心と心得ている。そして昼間は近くの滝つぼで昼飯、川遊びでクールダウン。いつしか、海パン持参も必須となった。 青垣という地は秘境にも感じていたのだが、道路の整備が進んでおり、住まいの三田から高速を使って40分の距離。こんなに近く自然を体中堪能できて、青垣が、TAKが、とても居心地の良いところとなった。
初フライトに向けてタンデムフライトも5本行っていただき、そのなかでも絶好調先生のスパイラル飛行も体験させていただいたり、夕焼けが綺麗なんだよっと人を心底から楽しませてくださる校長の心の温かさ、オンオフの切り替え上手で真剣に指導してくださる正一郎さん、丁寧に優しく指導してくださるのんちゃん、色々気を使ってくださるゆかさん、ご一緒させていただいているスクール生やTAKメンバーさん達のご指導やサポートを受け、人の温かさを感じながらついにファーストソロフライトを9月8日に迎えることになった。
9月7日朝、校長から明日は天候コンディション共に最高だから初フライとしましょうとの電話が入る。いよいよきたかぁ〜天の声。
9月8日土曜、朝から最高のコンディションとなった。天候の読みも流石、校長!!。
午前中、グリーンパークでのんちゃんに最終仕上げをチェックしていただく。が、ダメダシ3連発。立上げ後のダッシュで両肩を前後に振る癖が取れない。そして、左手が下がる癖。
無線で校長から早く山にあがってこい、とのやいのやいのの催促。どうしょう・・・
のんちゃんが、このままやったらテイクオフ後左旋回して山沈必至やでぇ〜とのアッパーカウンター。そなんぁプレッシャーかけんでもええやん。とブツブツ。いつものことながら、土壇場でなんとかなる精神で山に向かう決意。グリーンパークを後にするとき、ノンちゃんや練習生たちが大きく手を振って「いってらっしゃーい」と大声で見送っていただき、あの夏の暑い日練習の光景が走馬灯のように頭を霞め、この人たちの助けでやっとここまで来たのかと感無量の思いで後にした。
恐る恐る山頂に。校長が最終調整のためにタンデムフライトをスタンバっていてくださる。
しっかりフライトコースを覚えてよっと言われブレークコードを渡される。ホンマに次は自分ひとり???・・・覚えますよぉっ。中学校方向に峰に沿っていく、その右にある竹やぶ上空で河川敷に進む。高度処理してファイナルアプローチへやな。オッケー。できる。大丈夫だ自分。
そして、ついに、来るべきときがきた。 |