講習場での立上げ指導、タンデムフライトでのシミュレーション。
気流状態の判断、ほかのフライヤーの状況確認、フライト機材・機器の設定、直前の心理的準備、Take Offサポート。
そしてスクールの環境。どれが欠けても私はきっとあの時間を体験できなかった。
思い返せば去年の10月、お客さんとしてTAKを初めて訪問した。
ただ、今までやらなかったことにチャレンジしたかっただけだった。春になって新しいことを始めたい衝動に駆られた。
ふと体験のときの風待ちの時間を思い出した。
じっと草や木々の動きを眺め、風の動きを想像する。
幼少時代に戻ったようなのんびりとした時間。今度は一日体験をしてみようと一人でTAKにやってきた。
そこで、TAKスクールの雰囲気を知り、スクールに通う人たちがどんな人たちかを知った。
同年代もいるし、大阪や京都から通う人たちもいる。スクールが急に身近に感じられた。
(のんちゃん、一度来ていたこと覚えていてくれてありがとう)
GWに入校し毎週通いつめた。
講習や人の話を通じて、風を読むことの重要さにも気付いてきた。場所によって、高度によって、風向きも強さも違う。 時間とともにまた変わる。
浅はかで空を飛ぶことに恐怖心など全くなかった私でも自然の中で遊ぶことには危険が潜むことを理解しだした。
そんな頃、初フライトはあっさりとやってきてしまった。
校長先生の初フライト宣言から結局一日延期されたものの明けて7月8日、朝からすべてはその瞬間に向けて動き出した。
あれ持って、ここ来て、これつけて。 決行連絡以降の展開の速さにはただ指示に従うばかり。。。緊張する間もなく山頂へ、気がつけばたった一人で空へとTake off。
そして、その空間を独り占めしてしまった。
それでも、その影には尽くされた準備があったことが今ではわかる。
スタッフ皆さんの長い経験と深い知識に基づく講習と状況判断、機を逃さないすばやい展開。
Take Off前より、飛んでしまってからの方が不安がなかったこの私の心理すらも校長先生や正一郎さんにコントロールされていたような気がする。
空を飛ぶ技術だけではなく、安心して飛べる環境を作ってくれるTAK。
その環境を守り、伝え、あふれる個性で場を盛り上げる先輩フライヤー達。
こんなスクールだったから苦手の早起きも続け、私の週末生活はすっかり変わった。
そして、あんな不思議な時間を経験できた。
TAKを訪ねた自分の幸運と、ここでのすべての出逢いに心から感謝します。
また別の特別な時空に出会うべく、技術・知識・経験を積んでいきたい。
ここでパラグライダーを楽しむ時間と環境を大切にしていきたい
最後に、ランディング場からの応援ありがとうございました。
あんなに多くの皆さんに見守っていただいて一緒に喜んでいただいて、本当に嬉しかったです。
感動しました!
改めてよろしくお願いします!
大賀 靖子
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