さて、大物の部。鯖の出番がやってきた。多くの方々に助けて頂き、テイクオフに立てている鯖。皆が無事を祈って離陸体勢をとる。
機体が風をはらんで立ち上がった。鯖の背びれも風にはためいている。走れ!の掛け声と共に走りだす鯖。
そして鯖に生えた2本の足は地を離れた。
どんどん小さくなっていく鯖を見送り、半分もげてしまわないかとひやひやしながらいると、半谷さんの無線が聞こえた・・・。
「鯖、いらんことしなくていい、飛べてるだけで奇跡なんだから」
言われるとおりである。それでもめげずに菅さんは仕掛けを繰り出そうと頑張っていたそうである。
先にランディングした鬼太郎チームによると鯖は見事なランディングを決め、アイデア「は」良かったで賞を頂いた。
鬼太郎チームはなんとノーマル部門優勝! 大物部門の優勝はCOOチームのパイレーツオブCOO(海賊船)だった。
うん、完成度が違ったもんな。
帰るにあたり鯖を解体しなければならなかった。組み立てに時間を要し、なおかつ骨粗鬆症な鯖を生んだ要因として「去年の」竹材を使ったことだと皆の意見が暗黙の内に一致し、誰もが2度と使えないサイズにばらしていた。
TAKチームが一番まとまった瞬間だったように思う。丸一日かけて組み立てた鯖はものの15分で竹材と布と針金の山に姿を変えた。
鬼太郎チーム、鯖チームが無事フライトでき、アキュラシー、フリーフライトの方々も誰一人怪我無く大会を終えることができ何より良かった。
獅子吼のエリアを見ることができ、次は是非飛びに来たいという思いを強くもった2日間であった。
<あとがき>
菅さんは、鯖が飛んだのを見て女の子が泣いていた、と仰っていたが、彼女が感極まって目に涙を浮かべたのは鬼太郎チームが皆無事に飛び出したのを見送った時である。
それは鯖の飛ぶ前であった・・・。
〜ゆずピーレポート〜
最初から最後まで鯖の組み立てに携わった訳ではないですが、ほんの少しサポートさせて頂きまして、表彰式の際、菅さんの鯖が特別賞に
選ばれた時は、少し目頭が熱くなりそんな気持ちを感じさせて頂き、菅さんには感謝しております。有難うございました。 |