イタリアのワールドカップは、ミラノの北側にある街、コモとレッコの中間にある山を舞台に行われた。
エリアは、アルプスに比べるとなだらかな山で平野と湖に挟まれているゆえにサーマルは渋い。
大会期間中は天候に恵まれ、思いのほかよく飛べた。 テイクオフへのアクセスは、途中まで車で
あがり、そこから徒歩15分でタスクボードのある場所に着く。我々は、トレーニングも兼ねて、それ
よりさらに30分ほど費やして頂上まで登った。おかげさまで足腰の鍛錬になりましたYO.
7月22日 TASK−1 タスク距離 78.8km
このイタリア戦から新しいチームが発表された。その名は「アエロタクト レーシング」。辻選手、スコット(USA)、それから、この大会のみシェビー(スペイン)を採用した。これまた強いチームでございます。
さて、今日は天気は良いが、平野部のエリア特有の[逆転層&多湿(ちょっとオーバーな表現だろうか?)」で山の上以外のサーマルポイントは渋くて、おまけに風がちょっと強めで動きにくい。
今日のタスクでは、ゴール者は0名。一番飛んだのは、ドイツのノーマンで68.8km。60km圏内に約50名入っている。チームでは、辻選手が53位、扇澤選手は64位、只野選手は枠外、、、
残念ながら、この日のタスクは記録ミスでない。左の絵は、ターンポイントが記載された地図である。各選手、地図をみてその日のタスクに対してフライトプランをイメージする。
7月23日 Task2 タスク距離66.1km
今日は距離を短くして、少しやさしいタスクになった。結果から見ていくと、スイスのアレックスが2時間45分でゴールした。2位に3分のタイム差をつけてのゴールになった。只野は、遅れること14分で13位でゴールした。途中までアレックスと一緒に行っていたのだが、彼だけ湖を渡って効率は良いがリスクを伴うコースで一人抜き出た。観ていて信じれなかったよ。100%確信がないといけないだろうね。
7月24日 Task-3 タスク距離 45.3km
なんだか日増しにコンディションが渋くなっているようだ。逆転層君は今日も元気いっぱいだし。風は弱い東風。
レースの難所は、2番目のターンポイントをどのラインでアプローチするか?だ。1つ目は真っ直ぐ平野部を突っ走る方法。ただ、向かい風の平野部はリスクが高いし獲得高度が低ければかえって遅くなる。2つ目は、無難にテイクオフの山まで戻ってきて山周りもしくは、平野部を突っ走る方法。無難だが、時間がかかる。サーマルタイムはそんなに長くないはずだから、どれが効率がいいのだろうか?
結果的には、1つ目の方法である時間帯のみ有効だった。風が弱いうちでサーマルがしっかりしている時間帯で行ったパイロットはゴールへ行けた。辻選手は、トップ集団に絡んで16位に入った。レースを征したのはスイスのスティーブで2時間10分。ゴール者は14名。ほとんどの選手がT.P2と3の間にランディングした