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７／１９、長野先生の導きで西テイクオフに立つ。後戻りはできない。深呼吸を何度も繰り返す。
５月にチャレンジコースを申し込んでから約２ヶ月、入校した当初は、こんなに早くこの瞬間を迎えることができるとは想像だにしていなかった。
自分なりにしっかりと練習してきたつもりだったけど、ハーネスの装着、ライン接続とステップを踏んで行くごとに悪いイメージが頭をよぎる。スタ沈、山沈、田んぼ沈。
それでも、時間は待ってくれない。長野先生に「庄司さん、行くよ」と背中を押して頂き、踏ん切りがつく。
５年ほど前に一度パラグライダーに興味を抱いた。空という未知なる世界に憧れを抱いたためだ。ただ、費用面や安全面のことを考えると二の足を踏んでしまった。 |
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結婚して子供が出来て、新しいことにチャレンジ出来る機会はそう多くはない。これが最後のチャンスだと思い、嫁さんの許可を得て、スクールを調べるとすぐにＴＡＫに行き着いた
迷惑かけちゃいけないとパラグライダーの本を買いに行き、機材の名前や専門用語を覚え、いざチャレンジコースへ！
スクールを訪れると好調先生のいきなりのギャグで緊張がほぐれ、のんちゃん先生のマンツーマンに近い指導、後で知ったのだが世界の正一郎先生の的確なアドバイス、ＴＡＫの先輩方のラインチェックサポート等のお陰で、大満足の一日だった。（でも一番楽しかったのはソフトボールでした、スミマセン）
そして、あれよあれよと言う間にＢＰコースに入校。パラグライダーの魅力より好調先生をはじめスタッフ、スクール生の家庭的な雰囲気に居心地の良さを感じたためだった。
７月に入り、何となく初フライトが近いことを肌で感じ、練習にも熱が入る。これまで指導して頂いた先生方に恥をかかすことはできない。
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そして、７／１９、その時を迎えた。
遠くに雨雲が見え、今日もダメかと半分あきらめていた時、急に日の光が後光の如くテイクオフを照らし出す。
長野先生の「庄司さん、準備しよか」の声に思わず顔がにやける。その後は、情けないけど小心者の私の身体は小刻みに震えていた。
そして大空に飛び立った。３６０度ほとんどの地上物が目線の下に存在している。長野さんのサポートのおかげでテイクオフは成功だっ！
「浮いてる・・・（思わず目頭が熱くなる）」。
長野先生の無線誘導で我に返り、ハーネスに座るまでは、恐怖心はなかったけど、座って下を見た瞬間、おしっこちびりそうだった。
風切り音がものすごい、想像以上に揺れる機体、自分がイメージしていた優雅な世界とはかなり違っていた。
長野先生から好調先生の誘導に切り替わって、ターンを繰り返す。左旋回したのか右旋回したのかあまり覚えていない。好調先生の無線の指示通り操縦することで頭がいっぱい。 |
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少しづつ冷静さを取り戻してきて、ランディング場に人の影を確認出来た時、初めて空中に自分が存在していることを楽しむことが出来た。
ダウンレグに入ると下でＴＡＫの仲間が手を振ってくれている。こっちも笑顔で返す。
着地するとみんなが駆け寄って来て、「おめでとうー！」って言って自分のことのように喜んでくれた時、言葉に出来ない感情がこみ上げ再び目頭ウルウル。
「地球に生まれて良かったアーッ！」 |
好調先生、正一郎先生、長野先生、のんちゃん先生、ゆか先生、そしていろんなアドバイスをくれたＴＡＫの先輩方、皆様のお陰をもちまして初フライトを成功させることが出来ました。本当にありがとうございました。
これから楽しみながら腕を磨いていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。 ０８期生 庄司 暁 |
※このページはペナントリーグ終了時もそのままです。現在のところ阪神1ゲーム差で一位です |
