そして運命の4月9日がやってきました。
今日もグリーンパークで練習かなあと思ってると、校長先生から「飛ぶのなら準備しなさい」とのお声。
ソロフライトに絶好の風、風と校長先生の気が(?)変わらないうちに急いで準備して岩尾山へ。
グリーンパークでの練習中、何度もソロフライトのイメージトレーニングをしていました。
そのせいか、周りの人が次々とテイクオフしていくのを意外と冷静に見ていました。
テイクオフのサポートは正一郎先生、ランディングは校長先生と完璧なサポートも心強い味方です。
が、いよいよ自分の番になってラインチェックを行い準備を整え、いざスタート地点に立つと一気に心拍数が上昇。そのことでますます緊張感が増し、更に心拍数が・・・
(やばいぞ!)と思う間もなく正一郎先生の「さあ行こう!」の声。
次の瞬間(ソロデビューお約束の?)頭の中真っ白状態になりました。
時間にして数秒なんでしょうが、記憶も体の感覚もすっぽり抜け落ちたような、自分が何をしていたのかさえ分からない状態でした。
しかし、徐々に冷静さを取り戻し、初めて浮遊している感覚が分かりました。
が、予想外に機体がふらつくんです。
すると、間髪を容れず正一郎先生から「もっと手を上げないと安定しないよ!」とのアドバイス。
無意識のうちに手に力が入り、結果的にトグルを引いてたんですね。
その瞬間、不思議な事に、いないはずのノンちゃん先生の「しっかりテンションを感じて!」の声が聞こえてきたんです。それは練習中、何度も何度も教えられた言葉でした。
(そうか、テンションを感じるってこの事だったのか)と分かった瞬間、一気に緊張感が解け自分が一人で飛んでる実感と感動が心の底から湧いてきたんです。
テンションを感じる、そのために頑張って練習を繰り返してきた事、そしてその感覚を自分は体得してるはず。であれば普段の練習どおりやればいい・・・そんなメッセージに聞こえたんです。
フライトに心の余裕が出てくると、どうしても見てみたいものがあり頭上を見上げました。
それは機体(ボレロV)です。
翼をピンと張り悠然と飛ぶ姿・・・1年間の立ち上げ練習でしか活躍しなかった機体が、こうして大空を滑空している。嬉しさが更にこみ上げてきました。
ゆっくり上空からの風景を楽しみ、校長先生の穏やかな誘導に導かれ、無理なくランディングが出来ました。
無事帰還して校長先生や周りのスクール生、更には電話(留守電ですが)ノンちゃん先生にも感謝のお礼を伝えました。
と、ここで重大な事に気付きました。
なんと、正一郎先生にはお礼を言ってません。
余程頭が真っ白になってたんでしょうか(笑)
「正一郎先生、ありがとうございました。次回お会いしたら真っ先にお礼を述べますので、今後とも宜しくご指導願います!」
今後も更に練習をして上級者を目指しますが、より高く・より早く・より正確にフライトが出来る事よりも、事故や怪我がなく無事にパラグライダーとの時間を過ごせるよう頑張りたいと思います。
今回、いろんな人に支えられてソロフライトが出来た事に深く感謝致します。